命題 I.16 · 定理
任意の三角形において、1 辺を延長すれば、外角は内対角のいずれよりも大きい。
赤い丸の点はドラッグできます。図が変わっても、証明の各段階はそのまま成り立ちます。
- ABC を三角形とし、その辺 BC を D まで延長する。主張:外角 ACD は内対角 CBA、BAC のどちらよりも大きい。(3 つの頂点はすべてドラッグできます。)公準 2公準 2:有限な直線を連続して一直線に延長すること。
- AC を E で 2 等分する。命題 I.10命題 I.10:与えられた有限な直線を 2 等分すること。
- BE を結んで F まで延長し、EF を BE に等しくする。公準 1公準 2命題 I.3公準 1:任意の点から任意の点へ直線を引くこと。公準 2:有限な直線を連続して一直線に延長すること。命題 I.3:等しくない 2 直線が与えられたとき、大きい方から小さい方に等しい直線を切り取ること。
- FC を結ぶ。公準 1公準 1:任意の点から任意の点へ直線を引くこと。
- AE は EC に、BE は EF に等しく、対頂角 AEB は角 FEC に等しいから、命題 I.15命題 I.15:2 直線が交われば、対頂角は互いに等しい。
- 底辺 AB は底辺 FC に等しく、三角形 ABE は三角形 FEC に等しく、角 BAE は角 ECF に等しい。命題 I.4命題 I.4:2 つの三角形が 2 辺をそれぞれ 2 辺に等しくもち、等しい直線にはさまれた角が等しいならば、底辺も底辺に等しく、三角形は三角形に等しく、残りの角も残りの角にそれぞれ等しい。
- しかし角 ECD は角 ECF より大きい。よって角 ACD は角 BAE より大きい。公理 5公理 5:全体は部分より大きい。
- 同様に、BC を 2 等分し AC を G まで延長すれば、角 BCG(対頂角 ACD に等しい)が角 ABC より大きいことが示される。命題 I.15命題 I.15:2 直線が交われば、対頂角は互いに等しい。
これが証明すべきことであった。