ユークリッド原論 第1巻

定義 23 · 公準 5 · 公理 5 · 命題 48

命題 I.17 · 定理

任意の三角形において、どの 2 角の和も 2 直角より小さい。

赤い丸の点はドラッグできます。図が変わっても、証明の各段階はそのまま成り立ちます。
  1. ABC を三角形とする。主張:三角形 ABC のどの 2 角の和も 2 直角より小さい。(頂点をドラッグしてみてください。)
  2. BC を D まで延長する。
    公準 2
    公準 2:有限な直線を連続して一直線に延長すること。
  3. 角 ACD は三角形 ABC の外角だから、内対角 ABC より大きい。
    命題 I.16
    命題 I.16:任意の三角形において、1 辺を延長すれば、外角は内対角のいずれよりも大きい。
  4. それぞれに角 ACB を加えると、角 ACD、ACB の和は角 ABC、BCA の和より大きい。
  5. しかし角 ACD、ACB の和は 2 直角に等しい。よって角 ABC、BCA の和は 2 直角より小さい。
    命題 I.13
    命題 I.13:直線が直線の上に立って角をつくるならば、2 直角か、または 2 直角に等しい角をつくる。
  6. 同様に、角 BAC、ACB の和も、角 CAB、ABC の和も 2 直角より小さいことが示される。